こんにちは、としです。
今日はバス釣り用のグリップを自作する工程を紹介しようと思います。
多少の材料費は掛かりますが、加工するための道具は1度購入すれば末永く使う事が出来ますので、勢いで購入しました。
今回使用する花梨(瘤)材は鉈などを使用すると、ささくれてしまいますので注意しましょう。
また堅い材料なので刃物の使用時に、怪我の無いように手袋等の使用を推奨します。
目次
道具の準備
まずは加工するための道具を紹介します。
1.マキタ(Makita) 高速ドリル 鉄工6.5mm 木工1.5mm DP2010
マキタ(Makita) 高速ドリル 鉄工6.5mm 木工1.5mm DP2010
2.GREATTOOL 木工用ドリル刃セット 丸軸(3/4/5/6/7/8/9/10mm) WDS-8
GREATTOOL 木工用ドリル刃セット 丸軸(3/4/5/6/7/8/9/10mm) WDS-8
追加で12mmのドリルと穴を13mmまで広げるためのドリルも購入
大西工業 木工用スケールビットロング 12mm
3.CarAngels ドリルガイド 冶具 木工 掘削 ドリルロケータ ダボガイドセット 調整可能 6/8/10/11/12mm 木工ツールセット
木材に垂直に穴を開けるための道具です。
CarAngels ドリルガイド 冶具 木工 掘削 ドリルロケータ ダボガイドセット 調整可能 6/8/10/11/12mm 木工ツールセット
13mmの穴を開けたかったのですが、このガイドだと12mmまでしか開けられないので先程紹介した拡張用のドリルが必要になりました。
4.切断用のノコギリやナイフ・耐水ペーパーなど
耐水ペーパーは#180、#240、#400、#800、#1000、#1200
スポンジヤスリは3Mのスーパーファインとマイクロファインを準備しました。
5.ルーター(画像はURAWAのルーターです)
予算に余裕のある方はルーターを用意しましょう。
削り作業や曲線部分の作業がすごく楽になります。
材料の準備
今回のタイトルにもなっている材料です。
1.花梨瘤材
某オークションで購入しました。
2.ハンドル
今回は「GlassEye」で販売されている「オールアングルハンドル」を使用します。
このハンドルの良い所は、持ち手の部分がネジ式のため色々な形の物に交換できる所と、グリップ部分の角度も自分の好きな角度に調整できる所です。
グリップが直線の位置
グリップに一番角度を付けた位置
グリップを分解
ジョイントパーツの長さ(今回は45mmを使用、90mmもあります)
3.表面保護剤
今回は表面の保護に「木固めエース」を使用します。
木の表面に浸みこんで堅くしてくれるので堅固になるうえ、防水にもなります。
グリップの作成
1.材料をカットします
今回はボコボコした表皮(根っ子?)のデザインを生かしたいので、ショートグリップにしようと思います。
材料の厚みと同じ幅でカットし、削孔する面の形が正方形になるようにします。
2.ジョイントパーツを差し込む穴を削孔します
ドリルガイドの穴がセンターに来るように、先程切り出した材料を固定します。
12mmのドリルで深さ5cm程度削孔します。(垂直ガイドの延長+深さが5cmになる所にテープを巻いています)
12mmの削孔完了後、拡張ドリルで穴の大きさを13mmになるように削ります。
3.好きな形にグリップを削ります
初めは大ざっぱにナイフで削ります。
仕上げはルーターを使用して形を整えていきます。
今回は四角すいの形で、後ろのボコボコした面をなるべく残すようにしました。
4.表面仕上げ
耐水ペーパーを使用して表面を仕上げます。
今回は#400から順番に使用して#800で止めました。
仕上げに木固めエースを使うので、必要以上に「表面をつるつる」にはしません。
5.表面保護
木固めエースを塗っていきます。
手順としては下記を3回繰り返し、最後はヤスリがけせずに完成です。
・木材に浸み込んでいきますので、1~2分ようすを見て浸みこまなくなるまで数回塗布します。
・塗布が終わったら表面に気泡などが出て来る事がありますので、その場合は専用の薄め液を浸みこませたウエスで拭き取っていきます。
・あとは12時間程度乾燥させてから、#1000の耐水ペーパーで水研ぎします。
表面を薄く一皮剥く感じで水研ぎし、数時間乾燥させてから初めの木固めエースの塗りつけに戻ります。
この工程を今回は3回行いました。
2回目の水研ぎ時は#1200を使用し、3回目は木固めエースを薄く塗布しただけで水研ぎしていません。
1回目の塗布後
3回目の完成時
6.ジョイントパーツの接着
ジョイントパーツの接着には2液性のエポキシボンドを使用しました。
コツとしては大量に塗りすぎない事です。
あとは、固まる前にグリップを分解しておいた方が「全てが接着されて分解出来ない」などのトラブルが無いと思います。
7.乾燥させて完成です
下の画像が完成したショートグリップになります。
まとめ
今回は花梨瘤の材料を使用してショートグリップを作成してみました。
花梨は結構堅いのでナイフで削るのが大変でした。
また、瘤というのは木の繊維が複雑に絡まっていますので、仕上がりは綺麗になりますが加工は難しいです。
ナイフで削っていると思いもよらないほど「ボロッ」と削れたりしますので、少しずつ削る事が出来るルーターが有った方が楽に作業出来ると思います。
材料はまだまだありますので、今度は複雑な形で作成してみようと思います。
新しく作成したら、また記事にしようと思います。
最後まで読んで頂き、ありがとうございました。