こんにちは、としです。
突然ですが、皆さんは「キネシス キーボード」と言う物をご存じでしょうか?
画像を見てもらえればわかりますが、かなり特殊な形をしております。
人間工学(エルゴノミクス)に沿った独特のデザインで腱鞘炎や手根管症候群を抑制し予防することが出来るそうです。
今日はこのキーボード界の異端児「キネシス キーボード」を実際に使用してみて感じた、メリットやデメリットを紹介して行きます。
目次
キネシス キーボードのラインナップ
基本的に形は全て同じような物なので、代表的な画像をのせておきます。
≪商品仕様≫
■型番: KB500USB
■カラー: 黒
■付属品:予備キー(commandキー×2、Alt/Optionキー×1、Altキー×1)
・キー取り外し工具
・パームパッド1セット
・取扱説明書(英語・日本語)
■スイッチ: 茶軸
注意 現在こちらのキーボードは生産終了しており販売していません。
ただ、中古ショップや某オークションなどで購入出来る可能性があるため取り上げました。
なぜ取り上げたかと言うと、型番KB500はWINDOWS7に対応していません。
私が購入したのがこの型番KB500だったのですが、購入時はWINDOWS XPを使用していたため問題なく使用出来ました。
しかし、WINDOWS7にバージョンアップしたとたんパソコンがキーボードを認識しなくなりました。
販売元の「株式会社エジクン技研」に問い合わせたところ下記のような回答を頂きました。
エジクン技研 ○○と申します。
この度はキーボードの相性問題にて大変ご迷惑をおかけしております。
今回の不具合の原因はIntel製のUSBポートとWindows7の組み合わせで生じる問題のようで、Kinesis社としては、Windows7のドライバが問題であると考えているそうです。
そして、Intelにドライバの改善を頼んでいるとのことですが具合的な改善時期は未定となっております。
上記不具合に関して、Kinesis社HPでも対策を紹介しておりますが、完全に解決するのは難しく、更にBIOS設定でUSB3.0を無効化する必要があります。
【Kinesis社HP】
http://www.kinesis-ergo.com/support/technical-support/troubleshoooting-advan
tage/
ご使用PCとの相性もございますので、上記のBIOS設定で改善した前例もございますが、不具合が解消されない場合もございます。
その為、現在のところ弊社でご提案する不具合を解消する方法としてキーボードをPS/2へ切り替えて使う方法をご案内しております。
相性問題の原因である出力が変わることにより、現在のPCのままご使用が可能です。
上記の切り替え作業を行う場合、弊社にてKinesis社指定の変換器を用いてPS/2への切り替えを行わせて頂いております。
※キーボードから伸びるケーブルはPS/2の物になりますが、Kinesis社の外付けUSB-PS/2変換器を付属させて頂きますので現在のUSBポートに接続は可能です。
しかしながらその場合、下記の3点をご了承いただく必要がございます。
(1) Contouredキーボードの裏にある2つのUSBポートは使えなくなります。
(2) Contouredキーボードの入力はPS/2になり、外付けのUSB-PS/2変換器によってUSBに変えます。従って、多少見た目が悪くなります。
(3) PS/2変換器での使用になると、Windowsキーの部分がAltキーの動作となります。
Windowsキーをリマップすることは可能ですが、リセットをかけますと設定がAltに戻ります。
※返送時は弊社にてリマップ設定を行わせて頂きます。
上記3点に同意できない場合、大変恐れ入りますがIntelによるドライバの改善を待っていただくしかありません。
何卒ご了承いただきますようお願い申し上げます。
上記の注意点をご了承いただき、変換希望の場合には商品を下記住所までお送りくださいますようお願い致します。
【返送先】
〒330-0801
埼玉県さいたま市大宮区土手町1-1-4 和幸ビル3F
株式会社エジクン技研
TEL:048-645-7185
※なお、弊社への配送料につきましては、お客様にてご負担くださいますようお願い申し上げます。
この度はお手数およびご迷惑をおかけして誠に申し訳ございません。
その他、ご不明な点などございましたらご連絡ください。
何卒よろしくお願い申し上げます。
と、言うことなのでWINDOWS7を使用していて中古のキネシス キーボードの購入をお考えの方は注意して下さい。
ちなみに現在の私はWINDOWS10を使用していますので、問題なく型番KB500が使用出来ます。
ここより下のラインナップは上記のような問題はありませんので、どちらを選んでも大丈夫です。
≪商品仕様≫
■型番: KB600
■カラー: 黒
■付属品:予備キー(commandキー×2、Alt/Optionキー×1、Altキー×1)
・キー取り外し工具
・パームパッド1セット
・取扱説明書(英語・日本語)
■スイッチ: 茶軸
販売価格:38,480円(税別)
※注意※
・英語配列のキーボードです。
≪商品仕様≫
■型番: KB605
■カラー: 銀(シルバー)
■付属品:予備キー(commandキー×2、Alt/Optionキー×1、Altキー×1、色違い「A」~「:」計8種)
・キー取り外し工具
・パームパッド1セット
・取扱説明書(英語・日本語)
■スイッチ: 茶軸
販売価格:42,880円(税別)
※注意※
・英語配列のキーボードです。
・旧キーボードシルバータイプ(KB510USB-MET)と違い、専用フットスイッチは付属しません。
≪商品仕様≫
■型番: KB600QD
■カラー: 黒
■付属品:予備キー(commandキー×2、Alt/Optionキー×1、Altキー×1)
・キー取り外し工具
・パームパッド1セット
・取扱説明書(英語・日本語)
■スイッチ: 茶軸
販売価格:40,680円(税別)
※注意※
・英語配列のキーボードです。
日本語Windowsにつなぐと印字と出力に差異があります。
≪商品仕様≫
■型番: KB600LFQ-JP
■カラー: 黒
■付属品:取扱説明書(英語・日本語)
・パームパッド1セット
・予備キートップ(Alt、Home、Endキー)
・キートップ引抜工具
・弊社発行保証書
■スイッチ: ピンク軸
■対応PC: Windows 7以上、MacOS10.4以上
販売価格:40,680円(税別)
以上になります。
私のオススメは「日本語配列 キネシス アドバンテージ2」になります。
2020年3月時点で少し値段が高くなっていますが、こちらが「日本語配列」の商品になります。
英語配列のキーボードを日本語Windowsに繋いで使用した場合、キーボードと打てる記号に一部のずれが生じます。
それを改善するために下記リンクのような設定が必要になり面倒くさいので、初めから日本語配列を購入した方が手間が掛からないのでオススメです。
メリット
実際にキネシス キーボードを使用して感じたメリットは下記になります。
・キーが左右に分かれているので、強制的に両手でタイピングする事になり変則なタイピングが矯正されます。
よく左手でタイプするキーを右手でタイプしている方を見かけますが、それらが矯正され正しいタイピング方法を習得出来ます。
・手首が楽になった(腱鞘炎対策)
パームレストまでのキーボード自体の高さ(厚み)が3cm~4cm程度あり、キーの部分がパームレストより低い位置にあるため、手首をほぼ曲げる事無くキーを打てますので、タイピングが楽になります。
私自身が腱鞘炎気味だったのですが、このキーボードを使い出してから手首の痛みを殆ど感じなくなりました。
・オプションのフットスイッチが便利。
別売のオプションになりますが、使用すればマウス操作(クリック、スクロール、ポインタ移動)や、キーボード操作が簡単にプログラミング(ペダルにキーボードのキーやマウスのボタンを設定する事)できます。
「enter」「space」など任意のキーをペダルにプログラミングしておけば、手を使わずにキー操作が入力可能! キーボード⇔マウス間の移動を少なくし、手首や指への負担を軽減。
作業効率をぐんとUPさせます。
※Macでの使用に関する注意点※としてメーカーから下記の記載があります。
Macは複数の入力デバイスの同時押しに対応していません。
その為、ショートカットやマクロ動作をご希望の場合には、全てフットスイッチ内に設定をお願い致します。
デメリット
・値段が高い
やはり一番のデメリットはお値段でしょう。
キーボード単体で4万円前後はなかなか手が出ませんよね。
私は某オークションで2万円程度で購入出来ました。
こまめにチェックしていれば、結構安く入手出来ますよ。
しかし、次に購入するときには新品の日本語配列バージョンを購入する予定です。
・本体が大き過ぎる
手元に届いて一番初めに思ったのは「でかい」だったですね。
仕事で使用しているのですが、机の作業スペースを結構な範囲キーボードで使用されるので、書類などの置き場が無くなります。
キーの入力作業だけなら問題無いですが、紙ベースの書類チェック時などはキーボードが邪魔にしかなりません。
キーボードを使用しない時は、邪魔にならない場所に立て掛けたりする工夫が必要です。
・タイピングに慣れが必要
お椀型のキーボードなんて使用した事が無いので、だれでも初めは戸惑います。
私も慣れるまでは作業効率が落ちました。
元のキーボードに戻そうか悩みましたが、2週間程度で慣れてきましたのでそのまま使用しています。
初めはどうしてもタイピングが遅くなると思いますが、すぐに慣れますので頑張りましょう。
まとめ
今日は「キネシス キーボード」のメリット・デメリットを紹介しました。
ネックなのは値段だけではないでしょうか?
他のデメリットに関しては慣れと工夫で、どうにでもなります。
実際に慣れてしまうと、元のキーボードには戻れなくなるくらい気に入りました。
手首の痛みもなくなり、タイピングの速度も上がったと思います。
腱鞘炎の方には是非とも使って頂きたいキーボードです。
気になる方は「株式会社エジクン技研」で体験予約や貸出制度などもありますので一度、使用してみる事をオススメします。
最後まで読んで頂き、ありがとうございました。